11:10 〜 11:25
[2A07] 東電福島第一原発事故起源の放射性セシウムの日本沿岸での挙動2011-2016
キーワード:放射性性セシウム、再循環、沿岸域、福島原発事故
2011 年 3 月に発生した東電福島第一原子力発電所(FNPP1)事故によって放出された放射性セシウム(134Csと137Cs)は、大気を経由してあるいは直接北太平洋に注入された。放射性セシウムの日本沿岸全域での挙動を、事故直後から2016年までの長期挙動の研究結果を報告する。2015年11月から2016年5月の集中観測結果は、FNPP1事故により海洋環境に放出された放射性セシウムのわずかな部分が、既に西部北太平洋の表層を通って再循環していること、および再循環の放射性セシウムが事故後数年の期間内に日本の沿岸に達したことを示している。