2017年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2A06-09] 福島事故関連:環境安全評価

2017年3月28日(火) 10:55 〜 12:00 A会場 (16号館 16-101教室)

座長:吉田 浩子 (東北大)

11:10 〜 11:25

[2A07] 東電福島第一原発事故起源の放射性セシウムの日本沿岸での挙動2011-2016

*青山 道夫1、浜島 靖典2、猪股 弥生2、熊本 雄一郎3、岡 英太郎4、坪野 考樹5、津旨 大輔5 (1. 福島大学環境放射能研究所、2. 金沢大学環日本海域環境研究センター、3. 海洋研究開発機構地球環境観測研究開発センター、4. 東京大学大気海洋研究所、5. 電力中央研究所環境科学研究所)

キーワード:放射性性セシウム、再循環、沿岸域、福島原発事故

2011 年 3 月に発生した東電福島第一原子力発電所(FNPP1)事故によって放出された放射性セシウム(134Csと137Cs)は、大気を経由してあるいは直接北太平洋に注入された。放射性セシウムの日本沿岸全域での挙動を、事故直後から2016年までの長期挙動の研究結果を報告する。2015年11月から2016年5月の集中観測結果は、FNPP1事故により海洋環境に放出された放射性セシウムのわずかな部分が、既に西部北太平洋の表層を通って再循環していること、および再循環の放射性セシウムが事故後数年の期間内に日本の沿岸に達したことを示している。