2017年春の年会

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V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2B01-05] 水素同位体挙動

2017年3月28日(火) 09:30 〜 10:50 B会場 (16号館 16-102教室)

座長:笠田 竜太 (京大)

10:00 〜 10:15

[2B03] 重イオン照射タングステン中の重水素滞留挙動に及ぼす重水素プラズマ照射影響

*東 奎介1、植村 有希1、桜田 翔大1、藤田 啓恵1、周 啓来2、吉田 直亮3、外山 健4、近藤 創介5、近田 拓未1、大矢 恭久1 (1. 静大院、2. 静大理、3. 九州大応力研、4. 東北大金研、5. 京大エネ研)

キーワード:タングステン、プラズマ照射、重イオン照射、重水素滞留挙動

核融合炉プラズマ対向材候補であるタングステン(W)には、炉運転中に高エネルギーの中性子が照射され、水素同位体の捕捉サイトとなる照射欠陥が導入される。過去の研究では、鉄イオン(Fe2+)照射により照射欠陥を模擬した欠陥導入W中の重水素滞留挙動を重水素照射により評価した。実炉内では、高エネルギー粒子とともに低エネルギーで高フラックスの水素同位体がプラズマ照射されるため、イオン照射時と水素同位体滞留挙動が異なることが予想される。本研究では、Fe2+照射によって欠陥を導入したWに重水素イオン照射および重水素プラズマ照射を行い、重水素滞留挙動の比較を行った。これにより重水素照射に比べてプラズマ照射では、表面の欠陥から順にDが捕捉されることが示唆された。さらにHIDTシミュレーションによって欠陥導入タングステン中の水素同位体の捕捉エネルギーを評価し、重水素プラズマ照射影響について議論する予定である。