2017年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2B10-13] 放射線(能)測定

2017年3月28日(火) 14:45 〜 15:55 B会場 (16号館 16-102教室)

座長:山澤 弘実 (名大)

15:00 〜 15:15

[2B11] 蛍光飛跡検出器(FNTD)の粒子飛跡読取りにおけるX/γ線照射の影響

*橋詰 拓弥1,2、岡崎 徹1、佐波 俊哉2,3、萩原 雅之2,3、文珠四郎 秀昭2,3、林 裕晃4、小林 育夫1 (1. 長瀬ランダウア(株)、2. 総合研究大学院大学、3. 高エネルギー加速器研究機構、4. 徳島大学)

キーワード:蛍光飛跡検出器、粒子飛跡、X線、γ線

蛍光飛跡検出器FNTD (fluorescent nuclear track detectors) では、励起/発光特性 (620/750 nm) を利用し、荷電粒子の飛跡画像を得ることができる。しかし専用リーダーの飛跡読取り効率は、X/γ線の照射が重畳した場合に低下することが分かっている。この原因を明らかにするために、本研究ではX/γ線の照射量による荷電粒子の飛跡画像の変化を測定した。 FNTDに241Am-α線を照射した後、光子線 (80 kV X線、137Cs-γ線) を追加照射し、得られた画像からα線飛跡およびバックグラウンドの蛍光強度を測定した。その結果、光子線の照射量を増やすことで、バックグラウンドの蛍光強度を不均一に上昇させ、α線飛跡の読取りを妨害していることが分かった。80kV X線照射による蛍光強度の上昇は、照射量 [mGy] で比較して、137Cs-γ線の約2倍の感度を示した。