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[2B20] 小型・軽量コンプトンカメラを用いた遠隔放射線イメージング技術の開発
(1)コンプトンカメラを搭載した無人飛行体による放射性物質分布の可視化に向けた取り組み
キーワード:福島第一原子力発電所事故、コンプトンカメラ、放射性物質可視化、遠隔放射線測定技術
東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所(以下、1F)の事故により1F建屋内外に放出された放射性物質について、詳細な除染計画の立案や作業員の被ばく線量の低減のために、飛散した放射性物質を可視化するための技術開発が求められている。日本原子力研究開発機構は放射性物質を可視化するための装置として、小型・軽量なコンプトンカメラを製作し、株式会社千代田テクノルと共同で動作試験を進めている。加えて、広いエリアの屋外環境や1F建屋内部の高線量率環境における遠隔での放射線イメージングを目的とし、コンプトンカメラをドローン等の遠隔機器に搭載することによる遠隔放射線イメージングの技術開発を同時に進めている。本シリーズ発表では、測定システムの概要をはじめに紹介し、福島県浜通り地域屋外におけるコンプトンカメラの性能評価試験の結果と、コンプトンカメラによる3次元線源分布再構成に関する検討について発表する。