[2C04-08] 医療用加速器・医療応用

[2C05] 電子線形加速器を利用したMo-99/Tc-99m製造システムにおける製造量評価

*関本 俊¹、田所 孝広²、可児 祐子²、上野 雄一郎²、大槻 勤¹ (1. 京都大学原子炉実験所、2. （株）日立製作所)

キーワード：電子線形加速器、Mo-99/Tc-99m、Mo-100・O3、放射性核種、核医学、SPECT、RI製造

近年、放射性医薬品の国内での安定供給を目指し、加速器を用いた医療用放射性核種の製造が検討されている。これまで、10mgオーダーのMo-100・O₃原料を用いた製造基礎試験、及び、Mo-100(γ,n)Mo-99反応断面積データとモンテカルロシミュレーションコードPHITSを用いた製造量評価を実施し、35MeV-1mAの電子線形加速器を用いることで、1340 GBqのMo-99が製造可能であることを確認している。今回、大量製造時のMo-99吸着材の必要性能評価のために、約30グラムの天然MoO₃を用いて実施した製造試験結果をもとに、Mo-100・O₃を用いた時の製造量及び比放射能を検討したので、その結果を報告する。今後、実プラントの実現に向けて、高製造効率化及び高性能吸着材の検討を進める。