2017年春の年会

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[2C18-22] 原発事故・安全

2017年3月28日(火) 17:10 〜 18:30 C会場 (16号館 16-203教室)

座長:西村 昭彦 (JAEA)

18:10 〜 18:25

[2C22] エネルギー基本理念への認識とコミッショニングの役割

(5)動燃十・二十・三十年史にみる「もんじゅ」の問題点と対応

*渡邊 一男1 (1. WNR-Cx 渡邊研究処)

キーワード:動燃、もんじゅ、原型炉、基本認識、システムカルチャー

電力の核技術開発では「軽水炉」「高速増殖炉」「MOX炉」と進展し、大事故にはスリーマイル・チェルノブイリ・福島がある。高速増殖炉には各国の推移に対し、日本のみ原型炉段階での混迷の過程にあり、開発主体は、原研・動燃・サイクル機構・開発機構、また主管組織も科技庁から文科省と推移している。
現状の課題として文科省に対する規制委員会勧告、これを審議する「有馬検討会」から「開発委員会」へと移行している。
「もんじゅ」の今日の虚偽隠蔽・長期無為の混迷は、第一に主管の文科省自体の当事者意識が問題であり、動燃発足半世紀を経ての検証は意義があろう。動燃史は、「十年史」発進・感激的、「二十年史」一次成果(常陽)・研鑽的、「三十年史」事故続発・モラル低下・悔悟的、と続く。
総括として、福島問題と同様に素因は「ジャパンカルチャー」「システムカルチャー」であり、淵源的対応としては、「原研運営への自己規制的職制の導入」がある。