2017年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2D10-12] 中性子計測

2017年3月28日(火) 14:45 〜 15:35 D会場 (16号館 16-204教室)

座長:前田 亮 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[2D12] 低ガンマ線感度を有するリアルタイム中性子個人被ばく線量計用高速中性子センサーの実験とシミュレーションによる応答関数の評価

*高田 真志1,2、布宮 智也3、松本 哲郎2、増田 明彦2、青山 敬3、中村 尚司3,4 (1. 防衛大学校応用物理学科、2. 国立研究開発法人産業技術総合研究所放射能中性子標準研究グループ、3. 富士電機、4. 東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンター)

キーワード:高速中性子、シリコン半導体検出器、モンテカルロシミュレーション

核テロなどの放射線災害時にはガンマ線による中性子誤検出がない個人被ばく線量計が必要となる。本研究では厚さ60ミクロンのシリコン半導体センサーを用いることでガンマ線感度を極力小さくした高速中性子センサーを開発し、ガンマ線と高速中性子に対する応答特性を加速器と中性子線源を用いた実験とMCNP6を用いたモンテカルロシミュレーションにより評価した。シミュレーション結果は実験結果をよく再現できていたが、モンテカルロシミュレーションの問題点が明らかになった。本センサーの特徴は、数mGy/hの高ガンマ線量率の放射線場でも中性子誤検出が少ないこと、高速中性子測定下限エネルギーを800 keVまで下げたこと、さらに中性子エネルギー800 keVから15 MeVまでの応答特性が線量当量換算係数によく一致している点である。