9:50 AM - 10:05 AM
[2E01] Measurements on dipole strength in deformed nuclei using nuclear resonance fluorescence
Keywords:Nuclear resonance fluorescence, Laser Compton gamma-ray, Nuclear structure
準単色レーザーコンプトンガンマ線ビームを用いて、Ta-181原子核の吸収法による共鳴散乱実験を行った。実験は米国デューク大学で行った。中心エネルギー2.28、2.75MeV、半値幅約4%のガンマ線ビームを、Ta-181の吸収ターゲット及び散乱ターゲットに照射し、散乱ターゲットからの共鳴散乱ガンマ線を高純度ゲルマニウム検出器を用いて測定した。その結果、これまでの測定値と比べ、約3倍の散乱強度があることがわかった。また、共鳴準位から励起状態への分岐が、エネルギー2.28MeV領域では75%、2.75MeV領域では50%と大きな値であることを明らかにした。本講演では、実験手法及び結果について報告するとともに、準単色レーザーコンプトンガンマ線ビームを用いた非破壊核種分析の今後の計画について紹介する。