10:05 〜 10:20
[2E02] 医療用核データ整備のためのCa-40ガンマ線強度関数の測定
キーワード:光核反応データ、核共鳴蛍光散乱、放射線医学、放射線治療
放射線治療、放射線診断、放射線生物学をはじめとした放射線医学分野において、品質管理・精度管理を考える上で医療用光核反応データの整備は重要である。近年、強度変調放射線治療や粒子線治療等の治療技術の多様化に伴い、患者体内における計画標的体積への正確な照射、リスク臓器への照射線量による治療効果や二次発がんの評価が注目されている。放射線治療で利用されるX-,ガンマ-線のエネルギー領域は、主に巨大共鳴領域(GDR)又GDRのすその低エネルギー領域となる。本研究では、人体組成の1つである骨における光核反応の影響を調べる為に、ロッセンドルフ研究所の制動放射線施gELBEにおいて電子線エネルギー16MeVの制動放射線を用いたCa-40の粒子閾値以下におけるガンマ線強度関数の測定を行った。