2017年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2E01-05] 光核反応

2017年3月28日(火) 09:50 〜 11:10 E会場 (16号館 16-205教室)

座長:片渕 竜也 (東工大)

10:05 〜 10:20

[2E02] 医療用核データ整備のためのCa-40ガンマ線強度関数の測定

*牧永 あや乃1,2、Schwengner Ronald3、Reinicke S3、Depalo R3,4,5、Wagner L3、Koegler T3、Wagner A3、坂東 昌子1 (1. あいんしゅたいん基礎科学研究所、2. 北海道大学、3. ドレスデン-ロッセンドルフ研究所、4. パドバ大学、5. INFN)

キーワード:光核反応データ、核共鳴蛍光散乱、放射線医学、放射線治療

放射線治療、放射線診断、放射線生物学をはじめとした放射線医学分野において、品質管理・精度管理を考える上で医療用光核反応データの整備は重要である。近年、強度変調放射線治療や粒子線治療等の治療技術の多様化に伴い、患者体内における計画標的体積への正確な照射、リスク臓器への照射線量による治療効果や二次発がんの評価が注目されている。放射線治療で利用されるX-,ガンマ-線のエネルギー領域は、主に巨大共鳴領域(GDR)又GDRのすその低エネルギー領域となる。本研究では、人体組成の1つである骨における光核反応の影響を調べる為に、ロッセンドルフ研究所の制動放射線施gELBEにおいて電子線エネルギー16MeVの制動放射線を用いたCa-40の粒子閾値以下におけるガンマ線強度関数の測定を行った。