[2F13-18] 不確かさ評価

[2F13] 原子炉を利用した全核分裂生成物の元素変換特性

(5)¹⁰²Ruの熱中性子捕獲断面積データの変更に伴うFPの生成量及び核変換特性への影響調査

*寺島 敦仁¹、千葉 敏¹ (1. 東京工業大学)

キーワード：核変換、ルテニウム、熱中性子捕獲断面積、MVP-BURN、ORLIBJ40

我々は、計算機シミュレーションと原子炉実験の双方に取り組むことで、核分裂生成物（FP）の核変換による元素資源創製に関する研究を進めている。前回大会での発表では、我々が実施した積分実験の結果に基づいて、JENDL-4.0における¹⁰²Ruの熱中性子捕獲断面積が約20％過大評価されている可能性を指摘した。この断面積（1.475 b）を当該実験に基づく推定値（1.204 b）に変更した場合、FPの核種組成や、FPの核変換における変換効率や比放射能等の核変換特性に関する従来の解析結果に対して影響を及ぼすこととなる。本発表では、燃焼計算コードMVP-BURN及びORLIBJ40を用いて解析した当該影響調査の結果を提示する。