2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-3 原子力施設の廃止措置技術

[2H18-22] シビアアクシデント時の構造材影響

2017年3月28日(火) 17:10 〜 18:30 H会場 (16号館 16-303教室)

座長:正木 洋 (東芝)

17:40 〜 17:55

[2H20] 粒径の異なるジルカロイ酸化生成物を添加した水の放射線分解による水素発生

*松本 義伸1、井上 将男2、永石 隆二2、小川 徹1,2、鈴木 達也1 (1. 長岡技術科学大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:ジルコニア、粒径依存性、純水、放射線分解、水素発生

過酷事故が生じた炉心内には、燃料デブリとともに、燃料被覆管であるジルカロイ-4の酸化生成物等が冷却水に浸されている。放射性物質によって生じる放射線場に曝された水は放射線分解を起こし水素等を生成するが、水の中に固体酸化物が含まれていると、水素発生が促進される場合があることが知られている。我々は過酷事故後の炉心内での水素安全評価のため、ジルカロイ-4を高温酸化して得た酸化生成物等を調製して、これらを含む水からの水素発生等を市販のジルコニアと比較しながら調査してきた。ここで、これまでにジルコニアの結晶状態(構造、組成)だけでなく、その比表面積も水素発生の促進に影響を与える結果を得てきた。そこで本研究では、粒径の異なるジルカロイ-4酸化生成物を粉砕や分級によって調整して、粒径や比表面積がどのように水素発生等に影響するかについて調査した。