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[2H20] 粒径の異なるジルカロイ酸化生成物を添加した水の放射線分解による水素発生
キーワード:ジルコニア、粒径依存性、純水、放射線分解、水素発生
過酷事故が生じた炉心内には、燃料デブリとともに、燃料被覆管であるジルカロイ-4の酸化生成物等が冷却水に浸されている。放射性物質によって生じる放射線場に曝された水は放射線分解を起こし水素等を生成するが、水の中に固体酸化物が含まれていると、水素発生が促進される場合があることが知られている。我々は過酷事故後の炉心内での水素安全評価のため、ジルカロイ-4を高温酸化して得た酸化生成物等を調製して、これらを含む水からの水素発生等を市販のジルコニアと比較しながら調査してきた。ここで、これまでにジルコニアの結晶状態(構造、組成)だけでなく、その比表面積も水素発生の促進に影響を与える結果を得てきた。そこで本研究では、粒径の異なるジルカロイ-4酸化生成物を粉砕や分級によって調整して、粒径や比表面積がどのように水素発生等に影響するかについて調査した。