2017年春の年会

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一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 403-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[2I01-04] 腐食環境緩和・被ばく低減

2017年3月28日(火) 09:30 〜 10:35 I会場 (16号館 16-304教室)

座長:室屋 裕佐 (阪大)

10:15 〜 10:30

[2I04] 回転腐食試験による希釈海水中の鋼材腐食挙動の検討(2)

窒素雰囲気における酸素濃度及び回転速度の影響

*塚田 隆1、寺門 宙1、江端 功栄1、上野 文義1 (1. 原子力機構、原子力基礎工学研究部門、性能高度化技術開発グループ)

キーワード:回転腐食試験、炭素鋼、格納容器、希釈海水

前報(2016年春の年会)では大気中室温において鋼材試験片の腐食速度が、希釈海水中と気中を出入りする交番浸漬条件では常時水中の場合に比べ3倍程度に増大することを示した。福島事故炉の格納容器内には水素爆発防止・鋼材腐食抑制のため窒素ガスが注入されている。窒素中の残存酸素濃度は同容器内の部位により異なること、気液界面付近等で格納容器鋼(炭素鋼)は水中と気中に交互に晒されることが考えられる。このため本研究では、酸素を0%,1%,5%含む窒素ガス中において平板形鋼材試験片を回転により交番浸漬条件とし、腐食挙動を検討した。本報では、500時間までの30℃/200倍希釈海水中の回転腐食試験結果を紹介する。