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[2I05] イオン交換樹脂酸化劣化抑止技術の開発
キーワード:イオン交換樹脂、Pd担持樹脂、過酸化水素、脱塩装置
原子力発電プラントの系統水浄化に使用しているイオン交換樹脂は、水中の溶存酸素や放射線分解によって発生した過酸化水素やラジカル(以下、酸化促進物質)により酸化劣化し、その影響でBWR系統水の水質低下、樹脂層の差圧上昇等が起ってしまう。パラジウム(Pd)をイオン交換樹脂に担持した「Pd担持樹脂」を樹脂層にオーバーレイもしくは混合することで、この過酸化水素を分解してイオン交換樹脂の酸化劣化を抑制することができ、PWRの使用済み燃料ピットやBWRの復水脱塩装置および廃液脱塩装置の樹脂寿命の延長と放射性廃棄物発生量の低減に寄与できることが報告されている。本報では、Pd担持樹脂のPWR二次系水質環境における過酸化水素分解能力とその効果を確認した結果を報告する。