2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[2J10-14] 燃料被覆管2

2017年3月28日(火) 16:10 〜 17:40 J会場 (16号館 16-305教室)

座長:松川 義孝 (東北大)

16:25 〜 16:40

[2J11] 事故時高温条件での燃料健全性確保のためのODSフェライト鋼燃料被覆管の研究開発(3)

(7)熱時効影響評価(熱時効硬化・脆化)

*藪内 聖皓1、木村 晃彦1、鳥丸 忠彦2、皆藤 威二4、林 重成5、大野 直子3、鵜飼 重治3 (1. 京大エネ研、2. NFD、3. 北大、4. JAEA、5. 東工大)

キーワード:酸化物分散強化、フェライト鋼、アルミ添加、燃料被覆管、シビアアクシデント、熱時効硬化・脆化

開発を行っているFeCrAl系ODSフェライト鋼の硬度、引張特性および衝撃特性に及ぼす熱時効(475℃、最長10,000時間まで)の影響を調べた。熱時効硬化・脆化の程度はCr量およびAl量に依存し、Cr量が少ない場合はAl添加は熱時効硬化を促進するが、Cr量が多い場合は逆に抑制することが判った。熱時効硬化はα/α’相分離によるものであり、高Cr材におけるAlによる熱時効脆化の抑制は相分離の抑制によるものである。引張特性および衝撃特性の結果についても示す。