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[2J11] 事故時高温条件での燃料健全性確保のためのODSフェライト鋼燃料被覆管の研究開発(3)
(7)熱時効影響評価(熱時効硬化・脆化)
キーワード:酸化物分散強化、フェライト鋼、アルミ添加、燃料被覆管、シビアアクシデント、熱時効硬化・脆化
開発を行っているFeCrAl系ODSフェライト鋼の硬度、引張特性および衝撃特性に及ぼす熱時効(475℃、最長10,000時間まで)の影響を調べた。熱時効硬化・脆化の程度はCr量およびAl量に依存し、Cr量が少ない場合はAl添加は熱時効硬化を促進するが、Cr量が多い場合は逆に抑制することが判った。熱時効硬化はα/α’相分離によるものであり、高Cr材におけるAlによる熱時効脆化の抑制は相分離の抑制によるものである。引張特性および衝撃特性の結果についても示す。