2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2K01-05] シビアアクシデント1

2017年3月28日(火) 09:30 〜 10:55 K会場 (16号館 16-306教室)

座長:柴本 泰照 (JAEA)

09:45 〜 10:00

[2K02] BWR下部プレナム複雑構造物内ジェットブレイクアップ現象予測手法の開発

(17)溶融物微粒化挙動に対する物性値の影響

*鈴木 貴行1、吉田 啓之1、成島 勇気2、金子 暁子2、阿部 豊2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 筑波大学)

キーワード:BWR、ジェットブレイクアップ、界面追跡法、TPFIT

福島第⼀原⼦⼒発電所事故における炉内状況を把握するためには、炉⼼溶融事故発⽣時の溶融燃料の流動挙動を評価する必要がある。溶融燃料が炉⼼下部から圧⼒容器下部に落下する際に形成される溶融ジェットの挙動は、BWR下部プレナムに存在する制御棒案内管等の複雑構造物の影響を受けることが明らかとなっている。そこで、原⼦⼒機構では、溶融ジェット挙動について、複雑構造物の影響を含め評価できる解析⼿法を、詳細⼆相流解析コードTPFITを拡張することにより開発している。本報告では、模擬溶融物の物性値をパラメータとした溶融燃料落下解析を実施し、構造物の有無や溶融物の物性値の影響による溶融ジェットの微粒化挙動の違いについて評価し、溶融物の界面挙動や微粒化挙動について検討した結果を報告する。