2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2K01-05] シビアアクシデント1

2017年3月28日(火) 09:30 〜 10:55 K会場 (16号館 16-306教室)

座長:柴本 泰照 (JAEA)

10:30 〜 10:45

[2K05] 燃料露出過程の炉内流動評価

(14)低圧条件下における部分模擬燃料集合体内ボイド率分布に対する模擬燃料棒間隔の影響

*上遠野 健一1、藤本 清志1、青山 吾朗1、長澤 雄真1、永吉 拓至1、新井 崇洋2 (1. 日立GEニュークリア・エナジー、2. 電力中央研究所)

キーワード:ボイド率、3次元X線CTシステム、燃料集合体、多目的蒸気源試験装置

日立GEの多目的蒸気源試験装置HUSTLEにて、3次元時間平均X線CTシステムを用いて、模擬燃料棒間隔(ロッドピッチ)が異なる2種類の5×5模擬燃料集合体内のボイド分布を測定した。試験は、大気圧近傍~2.0MPaの圧力条件で、炉内水位が低下し燃料が露出する過程で想定される流動条件を包含する低流量条件において実施し、ロッドピッチがボイド率へ及ぼす傾向に優位な差は見られないことを確認した。これは、今回比較に用いた模擬燃料棒間隔が異なる二つの試験体の模擬燃料棒間領域はいずれも、低圧条件における臨界波長よりも十分小さく、模擬燃料棒が気泡に及ぼす影響が同程度であるためである。