[2K16-18] 福島第一発電所事故関連2

[2K17] 燃料デブリ空冷評価手法の開発

(4)自然対流冷却評価解析の妥当性検証

*上澤 伸一郎¹、山下 晋¹、柴田 光彦¹、吉田 啓之¹ (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：燃料デブリ、空冷、自然対流

福島第一原子力発電所廃止措置における燃料デブリ取り出し工法の１つとして気中工法が検討されている。気中工法では、燃料デブリを水に浸すことなく気中にて取り出しを行うため、気中での燃料デブリの除熱性能の評価が求められる。しかし、燃料デブリの形状や分布がわかっておらず、また震災の影響で炉内構造は健全なときよりも複雑になっている可能性が考えられ、除熱性能の推定は容易ではない。原子力機構では、気中での燃料デブリの除熱性能評価解析として、解析の初期及び境界条件となる溶融デブリの形状や分布を含めた評価が行うことのできる、溶融燃料移行挙動評価解析コードJUPITERを用いた解析手法の開発を進めている。本解析手法開発のためには、JUPITERの自然対流などに対する妥当性の検証が必要である。本報では、JUPITERの自然対流冷却評価解析の妥当性を検証するため、上向き水平加熱面に対する自然対流実験を行い、JUPITERの自然対流冷却評価解析の妥当性を検証した。