2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[2L11-15] ガラス固化技術2

2017年3月28日(火) 14:45 〜 16:05 L会場 (16号館 16-503教室)

座長:宇留賀 和義 (電中研)

14:45 〜 15:00

[2L11] ガラス固化体の高品質化・発生量低減のための白金族元素回収プロセスの開発

(17)フェロシアン化アルミニウムの白金族元素とMoの吸着特性及び燃焼処理による金属イオン回収

*稲葉 優介1、高橋 秀治1、針貝 美樹1、鄒 遥路1、廣濱 祥1、斎藤 慧太1、三島 理愛1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学 科学技術創成研究院 原子燃料サイクル研究ユニット)

キーワード:フェロシアン化物、白金族元素、モリブデン、ガラス固化体

現状の再処理工場の高レベル放射性廃液(HLLW)を閉じ込めるガラス固化工程における課題として知られる白金族元素のメルターへの沈積やMoによるイエ ローフェーズ形成を抑制することにより、HLLWの濃度調整や洗浄運転が不要となりガラス固化体の発生本数を大幅に減らすことやメルターからの溶融ガラス の安定流下によるガラス固化体の高品質化が達成できる。本研究ではHLLWからの白金族元素・Moの一括回収を目的として無機吸着剤の開発を行った。金属種の異なる種々のフェロシアン化物を合成し、模擬HLLWを用いて金属イオンの吸着性能試験を行った。本発表では、フェロシアン化アルミニウムの白金族元素及びモリブデンに対する吸着特性と、金属イオン吸着後のフェロシアン化アルミニウムを燃焼後、水で洗浄することによる白金族元素及びモリブデンの回収について報告する。