[2L11-15] ガラス固化技術2

[2L15] ガラス固化体の高品質化・発生量低減のための白金族元素回収プロセスの開発

(21)模擬高レベル廃液構成主要元素のホウケイ酸ガラス相内への拡散・溶解現象解析

*中野 義夫¹、西川 真¹、川合 康太¹、竹下 健二¹ (1. 東京工業大学)

キーワード：仮焼層、模擬高レベル廃液、拡散と溶解、ホウケイ酸ガラス

仮焼層形成のダイナミックスおよび仮焼層内諸現象の把握と解析は、高レベル廃液ガラス固化体システムの開発にとって必要不可欠である。主要な要素課題として、①廃液を構成している31種類の元素から成る金属硝酸塩の熱分解/ガラス化反応、②各種元素およびホウケイ酸ガラス構成元素の廃棄物/ガラス相間物質移動、③仮焼層内流動、④仮焼層内熱移動、⑤仮焼層の構造形成を掲げることができる。本研究では、高模擬廃棄物乾燥体/ホウケイ酸ガラス混合系について、各種元素およびホウケイ酸ガラス構成元素の廃棄物/ガラス相間物質移動を取り上げている。室温から1200℃の温度域に渡り、高模擬廃棄物を構成しているアルカリ・アルカリ土類系元素、ランタノイド系元素、白金族元素、モリブデンなどのガラス相内への拡散・溶解およびガラス相内におけるSi, B, Al, Na, Ca, Zn元素の拡散現象を系統的に示している。