10:15 〜 10:30
[3G02] J-PARC核破砕中性子源における照射後水銀ターゲット容器の運搬キャスクの設計
キーワード:J-PARC、中性子、中性子源、水銀ターゲット容器、運搬キャスク、遮蔽評価
J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)の核破砕中性子源は、水銀ターゲットに3GeV1MW陽子ビームを照射し、発生する中性子を中性子実験装置に供給する施設である。2008年度に運転を始め、2015年度は500kWで運転を実施した。水銀ターゲット容器は、キャビテーション及び材料損傷、水銀容器の不具合の理由から交換を行い、MLFには、現在、4台の照射後水銀ターゲット容器を保管している。保管スペースの制限から、平成30年度に、敷地内の別の保管設備に運搬することを検討しており、運搬キャスクの製作が必要となるため、今年度、照射後水銀容器の運搬キャスクの準備に着手した。運搬キャスク表面の線量が(所内輸送基準を満足する)2mSv/h以下となる遮へいを満足するための遮へい設計、1.6m落下で、遮へい性能や気密が担保される構造設計等を行った。本件では、運搬キャスクの設計の現状について、遮蔽評価を中心に報告する。