2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-2 原子炉の運転管理と点検保守

[3G03-05] モニタリング・検査

2017年3月29日(水) 10:35 〜 11:25 G会場 (16号館 16-207教室)

座長:三木 将裕 (日立)

10:35 〜 10:50

[3G03] 「もんじゅ」の原子炉格納容器全体漏えい率試験に対する代替露点検出器の実証試験

静電容量式露点検出器に対する短期間及び長期間の検証試験

*羽鳥 雅一1、大野 史靖1、市川 正一1、千葉 悠介1、小林 孝典1、上倉 亮一1、走利 信男2、犬塚 泰輔2、北野 寛3、阿部 恒3 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 三菱重工業株式会社、3. 産業技術総合研究所)

キーワード:もんじゅ、原子炉格納容器全体漏えい率試験、露点検出器、静電容量式、塩化リチウム式、高精度鏡面式、メンテナンス期間

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構は,現在,原子炉格納容器全体漏えい率試験で用いている塩化リチウム式露点検出器のメンテナンス等による高速増殖原型炉もんじゅのプラント工程への影響を低減するため,塩化リチウム式露点検出器の代替品として,静電容量式露点検出器の検証試験を実施した。
原子炉格納容器全体漏えい率試験(試験条件:窒素雰囲気,24時間)における静電容量式露点検出器の測定結果は,既存の塩化リチウム式検出器と比較して有意な差は無かった。また,長期検証試験(試験条件:空気雰囲気,2年間)においては,静電容量式露点検出器は,高精度鏡面式露点検出器との比較の結果,「電気技術規程(原子力編)」の「原子炉格納容器の漏えい率試験規程」に基づく使用前検査時に要求される機器精度(検出器・変換器との合成精度:±2.04℃)を長期間にわたり有することを確認した。
なお、既存の計測機器により、長期間にわたって雰囲気計測を実施した事例は他にない。