2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-2 原子炉の運転管理と点検保守

[3G03-05] モニタリング・検査

2017年3月29日(水) 10:35 〜 11:25 G会場 (16号館 16-207教室)

座長:三木 将裕 (日立)

11:05 〜 11:20

[3G05] 原子力発電所内の無線適用に向けた電波分布制御手法の開発

*黒田 英彦1、久米 直人1、大島 朋美1、高倉 啓1、 小田中 滋1、長谷川 健1、小田 直敬1 (1. 東芝)

キーワード:無線技術、無線通信、サイバーセキュリティ、ノイズ干渉

無線技術はインターネット、携帯電話やモバイル端末の発展を通じて急激に普及し、一般産業においても点検効率化や設備のコストダウンのため導入が開始されている。原子力プラントにおいても無線化でケーブル類の大幅な物量削減が期待できる。また現場作業に無線応用のウエアラブル機器を用いることで現場作業の効率化や作業員の健康及び安全管理が可能となる。 しかしながら、原子力プラントでは無線通信時のセキュリティ、安全系機器に対する無線のノイズ影響が課題となり、無線技術が導入されていない。
 そこで、電波の放射範囲をオンラインで制御する電波制御手法を開発している。電波伝搬解析とオンラインで電波分布を制御し、指定エリアに通信範囲を限定する。これによって無線通信が不要な場所への電波漏えい、安全系機器へのノイズ影響を防止できる。ここでは、電波制御手法の性能に関する解析結果及び評価試験について報告する。