2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-3 原子力施設の廃止措置技術

[3H05-09] 福島第一の止水技術2

2017年3月29日(水) 10:35 〜 11:55 H会場 (16号館 16-303教室)

座長:遠山 伸一 (若狭湾エネ研)

11:05 〜 11:20

[3H07] 水中不分離性コンクリート充填によるS/C内止水技術の開発

(8)流水条件が異なるダウンカマへの充填性・止水性確認試験

*山下 亮1、村上 祐治1、涌井 俊秋1、今井 久1、澤田 純之1、正木 洋2 (1. 安藤ハザマ、2. 東芝)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、燃料デブリ、S/C、止水、水中不分離性コンクリート、ダウンカマ、流動解析

ダウンカマを対象とした充填止水試験は,補修材料である水中不分離性コンクリートが下方からダウンカマ内を充填し,硬化後においてダウンカマの止水性が確保できるかの確認を目的として実施した。試験は、ドライウェル側からベント管等を経由した流水がある場合とない場合の2通りについて実施した。流水のある場合は,下方からの水中コンクリートの侵入でダウンカマが塞がれた時点から流水影響によりダウンカマ内の水位が上昇してゆくことになる。このため,水中コンクリートの打設高さのダウンカマ内外での差は,流水がある場合において顕著となった。数値解析モデルにより試験の再現性解析を行い,ある程度一致することを確認した。また,硬化後に実施した止水性確認試験では流水の有無に関わらず良好な止水性が得られた。