[3H05-09] 福島第一の止水技術2

[3H09] 水中不分離性コンクリート充填によるS/C内止水技術の開発

(10)真空破壊弁模型を用いた充填性・止水性確認試験

*澤田 純之¹、村上 祐治¹、涌井 俊秋¹、今井 久¹、山下 亮¹、正木 洋² (1. 安藤ハザマ、2. 東芝)

キーワード：福島第一原子力発電所事故、燃料デブリ、真空破壊弁、止水、水中不分離性コンクリート

冠水工法実施に必要な止水要素の一つに、ベントヘッダー先端に設置してある真空破壊弁がある。真空破壊弁はS/Cとベント管を繋ぐ弁であり、S/C内圧力がベント管内圧力より大きくなった際に開くため、S/C内が水中不分離性コンクリートで充填された場合に押し開けられて水みちになる可能性がある。そのため、止水技術の開発の要素として、真空破壊弁の模型を対象とした水中不分離性コンクリート流動による止水性確認試験を実施した。本試験では、2種類の形状の異なる模型を使用し、流水の有無をパラメータとした試験を含め全3ケースの試験を実施した。本試験より、真空破壊弁の水中不分離性コンクリートによる充填・止水が可能であることを確認した。