2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3 燃料再処理

[3I04-06] MA回収プロセス開発2

2017年3月29日(水) 10:20 〜 11:10 I会場 (16号館 16-304教室)

座長:飯塚 政利 (電中研)

10:50 〜 11:05

[3I06] DTPAを含む模擬MA製品溶液のマイクロ波脱硝試験

*渡部 創1、佐野 雄一1、小藤 博英1、竹内 正行1 (1. 原子力機構)

キーワード:燃料再処理、MA回収、脱硝、DTPA

SmARTサイクル研究にて使用済燃料から抽出クロマトグラフィ法にて回収されるMA製品溶液には、MAの選択的溶離に用いるDTPAが50 mMの濃度で含まれる。製品中のDTPAを除去するための工程の要否を検討するため、DTPAを含む模擬MA製品溶液を対象として、マイクロ波脱硝及び800℃における転換を行い、DTPAが製品粉末に及ぼす影響を評価した。脱硝転換操作の結果、初期量の約1 %のCが製品中に残留することが分かった。製品粉末のXRD及びEXAFS測定の結果、DTPAを加えることで、DTPAを含まない場合に生成する酸化物に、少量の異なる構造を有する化合物が共存することが示唆された。今後、残留炭素の化学形を調査すると共に、燃料製造への影響を考慮した上で、DTPA除去工程の要否を決定する。