2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3K10-15] 二相流・相変化3

2017年3月29日(水) 14:45 〜 16:20 K会場 (16号館 16-306教室)

座長:上澤 伸一郎 (JAEA)

15:00 〜 15:15

[3K11] 加熱円柱棒と平板からなる狭隘隙間内自然対流サブクール沸騰流の詳細温度場測定

*竹山 真央1、功刀 資彰1、河原 全作1、横峯 健彦1、高野 賢治1 (1. 京都大学)

キーワード:沸騰二相流、狭隘流路、詳細温度測定、高時空間分解可視化

冷却水循環停止時においては、燃料集合体サブチャンネル内で自然対流サブクール沸騰を生ずる可能性がある。本研究は、サブチャネルの一種である、単一燃料棒とチャネルボックスの壁で構成される狭隘な隙間において発生する自然対流サブクール沸騰を対象とし、狭隘な隙間内で発生・移動する沸騰気泡挙動に伴う温度分布を極細熱電対で詳細に計測することで、狭隘隙間内の二相熱流動現象に関する理解を深めることを目的とした。実験では水を張ったプール内に燃料棒に見立てた加熱金属円柱(ヒーター)と幅1㎜の狭隘流路を形成するように平板を設置した。その狭隘流路内の流れの温度場を熱電対で測定し、平板の有無による温度分布の特徴について考察した。また同時にハイスピードカメラによる可視化も行った。その結果、大きい沸騰気泡が発生して隙間を満たし、隙間の流れと温度場はそれらの影響を受けることが分かった。