2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2C04-07] 燃料被覆管材料

2018年9月6日(木) 10:50 〜 11:55 C会場 (B棟 B21)

座長:叶野 翔(東大)

11:35 〜 11:50

[2C07] 酸化物分散強化型FeCrAlフェライト鋼中のトリチウム透過挙動

*浦部 雄大1、橋爪 健一1、大塚 哲平2、坂本 寛3 (1. 九大院総理工、2. 近畿大、3. 日本核燃料開発)

キーワード:燃料被覆管、FeCrAlフェライト鋼、ODS

過酷事故発生時、燃料棒や制御棒は燃料の発熱と各材料の水蒸気酸化に伴う発熱によって酸化反応および材料間反応が促され、炉心損傷が進む。よって高温での水蒸気酸化や材料間反応に耐性のある金属材料が必要であり、被覆管候補材として期待されているのが酸化物分散強化型FeCrAlフェライト鋼(以降ODS鋼と記す)である。

ODS鋼を軽水炉に実装するためには解析・評価に必要となる材料物性データを得る必要があり、トリチウム透過特性もそのひとつである。本研究では水素透過実験を実施して373Kから623Kまでの水素透過挙動を調べた。また、実際の原子炉では被覆管表面に酸化膜が形成されるが、それらがトリチウムの透過に及ぼす影響も明らかになっていない。よって酸化膜付き試料の透過実験も実施することで酸化膜が水素透過に与える影響を調べた。