[2K05-09] Radiation Manegement and Protection 2

[2K09] Soil decontamination using cesium-free mineralization with alkaline chloride: Cs removal processes depending on valence of cations in reactants

*Iwao Shimoyama Shimoyama¹, Toshihiro Kogure², Taiga Okumura², Yuji Baba¹ (1. Japan Atomic Energy Agency, 2. The university of Tokyo)

Keywords:cesium, soil decontamination, heat treatment, clay minerals

我々は土壌除染の新たな手法としてセシウムフリー鉱化法（CFM）を提案している。CFMでは反応剤との化学反応による粘土鉱物の相変態を通してCsを除去することで、熱処理の処理温度を従来よりも大幅に低下させることができるが、反応剤に用いられる塩化物試薬のカチオンの価数により、除染効率が異なることを見いだした。この原因を調べるため、NaCl、KCl、MgCl₂、CaCl₂の4つの試薬を反応剤として用いた場合の粘土鉱物の構造変化をx線回折により調べ、除染効率との関係を調べた。その結果、2価カチオンでは粘土鉱物の相変態を誘起するのに対し、1価カチオンでは粘土鉱物の結晶構造を保ったまま、イオン交換を通してCsが除去されることを明らかにした。