2018年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2K16-21] 環境安全評価2

2018年9月6日(木) 16:20 〜 18:00 K会場 (B棟 B41)

座長:山澤 弘実(名大)

17:35 〜 17:50

[2K21] 高濃度放射性セシウム含有微粒子(Cesium-rich microparticle, CsMP)の本質的解明に基づく炉内の情報と環境影響

(8)高濃度放射性セシウム含有微粒子の模擬肺胞溶液中における溶解機構の解明

*末武 瑞樹1、中野 友里子1、山崎 信哉2、大貫 敏彦3、Grambow Bernd4、Law Gareth5、Ewing Rodney6、宇都宮 聡1 (1. 九州大学、2. 筑波大学、3. 東京工業大学、4. ナント大学、5. マンチェスター大学、6. スタンフォード大学)

キーワード:CsMP、福島第一原発、肺胞液

本研究は、福島県大熊町で採取した高濃度放射性セシウム含有微粒子(CsMP)の模擬肺胞液中における溶解実験をおこなった。CsMPは室温と37度で最大1カ月間反応させた。溶液中に溶脱した137Cs濃度をもとに溶解速度を算出し、それに基づいて一般的なサイズのCsMPが完全にとけるまでの期間を見積もった結果を発表する。今回の結果からこれまで難溶性といわれてきたCsMPは呼吸により人体に取り込まれ肺に沈着した場合、肺胞液中で溶けることが分かった。