2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[1M07-12] 量子ビーム利用

2019年9月11日(水) 14:45 〜 16:20 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:菅 晃一(阪大)

15:00 〜 15:15

[1M08] 陽子線励起単色X線を励起源とした文化財分析用低線量XRF

*小栗 慶之1、小林 泰智1、長谷川 純1、福田 一志1、羽倉 尚人2 (1. 東工大、2. 東京都市大)

キーワード:文化財分析、微量元素、検出下限、XRF、PIXE、放射線損傷、吸収線量、陽子線励起単色X線

目的:PIXEによる文化財の分析は,陽子線照射に伴い貴重な試料を損傷するリスクを伴う.そこで金属標的に陽子線を照射して発生した準単色X線を励起源とする低線量XRF(PIXRF)系を試作し,性能を調べた.
方法:絵画の分析を想定し,青色顔料をCoCl2,定着材(膠)をゼラチンで模擬し,Coを含むゼラチン試料を作製した.2.5-MeV陽子線をCu標的に照射し,CoのK吸収端(7.7 keV)より僅かにエネルギーの高いCu-KαX線(8.0 keV)を発生させ,これを励起用X線源とした.比較のため2.5-MeV陽子による同じ試料のPIXE分析も行った.吸収線量は試料に入射するX線,陽子のフルエンスから計算した.
結論:得られたX線スペクトルからPIXRFによるCoの検出下限がPIXEと同じ100 ppmになる場合の線量を見積ったところ,PIXEに比べ10-4程度の低線量となることが分った.