[2B05-09] Radiochemical Analysis at Fukushima Daiichi NPS Site 2

[2B08] Study on the Radionuclide Contamination Mechanisms of Concrete and the Estimation of Distribution of Radionuclides

(4)Modeling of sorption behavior of Cs and Sr for cement-based materials

*Sayuri Tomita², Ippei Maruyama¹, Kazuko Haga², Kazuo Yamada³, Go Igarashi⁴, Yoshikazu Koma⁵, Yoshifumi Hosokawa⁶ (1. Nagoya Univ., 2. Taiheiyo Consultant, 3. NIES, 4. Univ. of Tokyo, 5. JAEA, 6. Taiheiyo Cement)

Keywords:Sorption, Phase Equilibrium Model, Cement, Cesium, Strontium, Degradation, Leaching, Carbonation, Fukushima Daiichi Nuclear Power Station

福島第一原子力発電所の廃炉時に発生する大量のコンクリート廃棄物の処分計画において、放射性核種の移行予測は、事故後から廃炉時までを考慮することが必要である。汚染源および処分対象物に含まれる放射性核種のうち重要核種であるCsとSrは、セメント系材料中のC-S-Hに収着されるため、これらの移行予測を行うには、Cs、SrとC-S-Hとの相平衡を考慮する必要がある。収着量にはC-S-HのCaO/SiO₂モル比（C/S比）が大きく影響し、このC/S比は、セメント種類、溶脱や炭酸化等の経年変化によって変わるため、Cs、Srの移行予測にはC/S比の変化に対応できる相平衡モデルが必要である。
本報では、表面錯体反応を用いたC-S-HとCs、Srの相互作用を、C/S比を変えた合成C-S-Hに対するCs、Srの収着試験結果にフィッティングしてモデル化した。また、モデルを用いて模擬変質試料に対する収着を再現した。