[2I01-05] Corrosion Chemistry, Radiation Chemistry

[2I03] Evaluation of the effects of TiO₂ corrosion protection under the noble metal condition

*Takahiro Hara¹, Osamu Shibasaki¹, Koji Negishi¹, Seiji Yamamoto¹, Masato Okamura¹, Yusuke Horayama¹, Junichi Takagio¹ (1. TOSHIBA ESS)

Keywords:BWR, TiO2, SCC, ECP, Water Chemistry

応力腐食割れ（SCC）は原子炉の予防保全を行う上で対策が必要な事象のひとつである。水化学分野ではSCC発生因子の一つである環境因子抑制を目的に、水素注入、貴金属注入、酸化チタン注入等の技術を開発、実機適用してきた。このうち、酸化チタン注入は酸化チタンの光触媒効果を利用した技術であり、炉内で発生するチェレンコフ光を用いて構造材の電位を低下させることによりSCCを抑制する。酸化チタン注入は、海外で実用段階にある貴金属注入に対し、水素注入が不要であるという技術的優位性がある。しかし、ラボ試験では通常水質条件(NWC)において貴金属処理した試験片に酸化チタン処理した場合、酸化チタンの電位低下効果が抑制されることが確認されている。本発表では、より実機に則した環境での酸化チタン防食性能を評価した。