[2I06-09] ルテニウム化学、腐食化学

[2I08] 軽水炉利用高度化に対応した線量率低減技術の開発

(7)酸化チタン適用時の放射能付着に対する水質影響

*柴﨑 理¹、原 宇広¹、洞山 祐介¹、青井 洋美¹、稲垣 博光² (1. 東芝ESS、2. 中部電力)

キーワード：酸化チタン、放射能取込、亜鉛注入、高Ni運転、水素注入

軽水炉利用高度化にあたり、プラント水質管理による線量率低減技術の開発に取り組んでいる。プラント毎に最適な線量率低減技術を提案するため、水化学技術に関する様々なラボ試験・実機調査等で取得したデータを用いて既存の評価モデルを改良して水化学管理の評価による将来予測の精度向上を図っている。その一環として、ＳＣＣ抑制技術である酸化チタン施工時の放射能付着量影響について評価するため、ＢＷＲ水質模擬環境下での放射能付着試験を実施した。本試験では酸化チタン適用時の試験片に対し、水素注入の有無、亜鉛注入の有無、Ni濃度が放射能取り込みに与える影響について評価した。試験の結果、酸化チタン適用時においても従来と同様、高Ｎｉ水質、亜鉛注入時の放射能付着量減少傾向が見られた。