2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1B04-08] 核種分離・回収技術1

2019年3月20日(水) 10:50 〜 12:10 B会場 (共通教育棟2号館 1F 10番)

座長:富田 英生(名大)

10:50 〜 11:05

[1B04] MA分離変換技術の有効性向上のための柔軟な廃棄物管理法の実用化開発

(13) 顆粒体製造における模擬高レベル廃液乾燥条件の検討

*遠藤 洋一1、鈴木 晶大1、大内 敦1、水迫 文樹1 (1. NFD)

キーワード:柔軟な廃棄物管理法、ロータリーキルン法、高レベル廃液、高レベル廃棄物顆粒体、乾燥プロセス

柔軟な廃棄物管理法では再処理後の高レベル廃棄物を仮焼し、顆粒体化して貯蔵することを考えており、高レベル廃液から顆粒体を混合しながら一気に製造する手法としてロータリーキルン(傾斜付き回転管状炉)法を選定している。ロータリーキルンに投入された廃液は蒸発乾燥・仮焼・顆粒化のプロセスを経て顆粒体として出力されるが、本報告ではこのうち蒸発乾燥プロセスの研究について報告する。蒸発乾燥時の挙動を明らかにするために、まず高レベル廃液を模擬した硝酸溶液を、蒸発皿上及び水平配置したロータリーキルン内に滴下する試験を実施したところ、膜沸騰を生じさせ2分以下で乾燥させることによって、数十ミクロンスケールで混合しかつ管壁から剥離させやすい乾燥物が得ることができた。傾斜したロータリーキルンでは、膜沸騰中の模擬廃液の移動を低減するための邪魔版、及び管壁に弱く付着した乾燥物を剥がす剥離板を設置することで、連続的に廃液を乾燥しながら乾燥物を移動させる機構を構築できることを明らかにした。