2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1C16-19] 廃棄物

2019年3月20日(水) 16:30 〜 17:30 C会場 (共通教育棟2号館 1F 11番)

座長:斉藤 拓巳(東大)

17:15 〜 17:30

[1C19] 21世紀後半に向けた廃棄物管理の選択肢:Pu利用推進と環境負荷低減型地層処分に関する研究

(11) MOX燃料におけるMA分離と処分場負荷削減効果の検討

*三成 映理子1、岡村 知拓1、中瀬 正彦1、朝野 英一2、竹下 健二1 (1. 東京工業大学、2. 原子力環境整備促進・資金管理センター)

キーワード:核燃料サイクル、放射性廃棄物管理、ガラス固化、廃棄物含有率、地層処分、MA分離、核種分離

ガラス固化体の発熱量には,Cs/Sr,マイナーアクチノイド(MA)核種が寄与することは前報の通りだが,軽水炉でのプルサーマル発電よって発生したMOX使用済燃料は241Amによる発熱の影響が大きく,ガラス固化体中の廃棄体含有率の高充填化を目指す際の妨げとなる為,廃棄体専有面積の削減効果が限定的となる. そこで, 本報告ではMOX燃料再処理に伴う高レベル廃液のガラス固化での高充填化におけるMA分離の廃棄体専有面積削減に対する有効性について検討した.高レベル廃棄物量の削減を目的として,廃棄物含有率25, 35 wt%の高含有ガラス固化体の処分を仮定し,MA 分離効率を0, 70, 90 %として発熱核種の削減を狙い,廃棄体面積削減効果を検討した.その結果,70~90%のMA分離により,ガラス固化体を埋設する処分場の同面積を効果的に削減できることを示した.