2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[1D01-05] セシウムの化学

2019年3月20日(水) 14:45 〜 16:05 D会場 (共通教育棟2号館 1F 12番)

座長:永石 隆二(JAEA)

15:45 〜 16:00

[1D05] 微生物による燃料デブリの変質に関する研究

(1)常在細菌による模擬燃料デブリの分解効果

*劉 江1、土津田 雄馬1、北垣 徹1、香西 直文1、大貫 敏彦1,2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 東京工業大学先導原子力研究所)

キーワード:燃料デブリ、微生物、腐食メカニズム

過去の原子力過酷事故では、燃料デブリの周囲に微生物の繁殖が確認された。このため、福島第1原子力発電所の炉内においても微生物が繁殖することが予想される。ある種の微生物はUO2燃料を分解することが報告されているため、燃料デブリ取出し期間中における、微生物による燃料デブリの変質への影響を考慮する必要がある。
本研究では、微生物による燃料デブリの変質メカニズムを解明するため、自然界に広く存在する細菌を液体培地中で模擬燃料デブリと培養し、微生物に燃料デブリの分解を促進する効果があることを明らかにした。