2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[1E12-13] 医学応用

2019年3月20日(水) 16:25 〜 17:00 E会場 (共通教育棟2号館 2F 22番)

座長:田中 浩基(京大)

16:25 〜 16:40

[1E12] ドラッグデリバリーシステムと荷電粒子線併用治療のためのカプセルにおける薬剤担持および放出特性の評価

*長尾 理那1、寺川 貴樹1、藤原 充啓1、松山 成男1、金 聖潤1、伊藤 辰也1、新堀 雄一1、千田 太詩1、佐藤 和宏1 (1. 東北大学)

キーワード:荷電粒子線治療、加速器、がん治療、ドラッグデリバリーシステム

現在、放射線療法はより治療効果を高めるために、抗がん剤との併用治療を行うことがある。ここに、ドラッグデリバリーシステムを導入することで、より患部に限局した治療可能となると考えられる。本研究では、薬剤を患部まで担持し、治療で用いる放射線によって分解するカプセルの開発を試みた。本発表では、材料・組成を変えた薬剤の担持特性の違いと、放射線照射による放出特性について評価した結果を報告する。実験では、放射線分解するアルギン酸を原料とし、白金製剤を内包させたカプセルを作製した。そして誘導結合プラズマ発光分析によりカプセルから出た薬剤を分析した。結果、低粘度かつ高濃度のアルギン酸で作製するカプセルが、薬剤担持性が向上すると考えられた。また、陽子線による薬剤放出が認められなかったが、X線照射照射では認められた。