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[1F04] 京大加速器中性子源(KUANS)における減速材形状に関する研究
キーワード:小型中性子源、減速材、パルス中性子、京都大学加速器中性子源(KUANS)
従来KUANSでは, 8.5×12×12cmの直方体形状のタ常温のポリエチレン(PE)熱減速材を用いている. 中性子ビーム強度を上げるためターゲットから2cm離れた位置に縦6cm, 横1cm, 深さ6cmかつ放物線断面のreentrant hole(RH)を設けたPE熱減速材をKUANSに導入したところ, 0.8Å以上の中性子の積分ビーム強度は約1.9倍に, さらに3Å以上の長波長の中性子では約2.5倍以上に増大することを実験的に確認した. さらにパルスの時間構造の広がりが入射陽子ビームのパルス幅に比べ小さく, 波長分解能に殆ど影響を及ぼさないとわかった.