[1G01-05] Beam Application

[1G01] Dependence of grafting rate on monomer pressure in method of in-situ ion beam graft polymerization

*Ryoichi Inoue¹, Naoki Fujita¹, Shinya Nakajima¹, Kei Mizokami¹, Akira Taniike¹, Yuichi Furuyama¹ (1. Kobe University Graduate school)

Keywords:ion beam, graft polymerization, monomer pressure

我々は、新しい高分子材料の開発を目指して、イオンビームを用いた放射線グラフト重合法の研究を行っている。本研究ではイオンビームの照射とグラフト重合を同時に行うことで、作業工程の簡略化、グラフト率の向上を目指して、その場同時イオンビームグラフト重合法の照射体系構築を行った。真空中にモノマーを導入し、2 MeVの陽子ビームでLDPEを照射し、グラフト重合を行った。モノマー圧力が小さいとグラフト率が小さかったので、モノマーを閉じ込めるためチェンバー間にポリイミド製の隔壁を設けた実験体系を構築した。結果、モノマー圧力が高く照射時間が長い場合、十分なグラフト率が得られた。その場同時イオンビームグラフト重合法によって液相重合と同様な重合反応を行うことができた。これにより、イオンビームを利用した高分子材料開発の応用研究がすすめられることが示唆された。