2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[1G06-07] 中性子分光・イメージング

2019年3月20日(水) 11:25 〜 12:00 G会場 (共通教育棟2号館 2F 26番)

座長:羽島 良一(QST)

11:25 〜 11:40

[1G06] J-PARC MLF BL06における集光TOF-MIEZE分光装置の検討

*船間 史晃1、日野 正裕2、小田 達郎2、遠藤 仁3、田崎 誠司 1 (1. 京都大学、2. 京大複合研、3. KEK物構研)

キーワード:中性子スピンエコー、MIEZE、回転楕円ミラー、中性子準弾性散乱、J-PARC

中性子共鳴スピンエコー分光法は、複数の共鳴スピンフリッパー(RSF)と偏極デバイスを用い、試料の中間相関関数を測定する分光法である。その一つであるMIEZE(Modulated IntEnsity by Zero Effort)分光法は試料位置下流でスピン位相制御デバイスを必要としない。最近、我々は回転楕円集光ミラーを開発することで、中性子経路を厳密に制御することが可能となった。これにより高エネルギー分解能かつ高S/N比の実験が可能である。また、散乱中性子の光路が集光ミラーにより決まるので、偏極解析も比較的容易に行える。本発表では、これらの要素を利用した集光TOF-MIEZE分光法の利点とJ-PARC MLF BL06 VIN ROSEで行った予備実験の結果を報告する。