2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器・ビーム加速技術

[1G08-11] 加速器技術・測定

2019年3月20日(水) 14:45 〜 15:55 G会場 (共通教育棟2号館 2F 26番)

座長:全 炳俊(京大)

14:45 〜 15:00

[1G08] FFAG加速器の垂直方向の集束力補正機構に関する研究

*和賀 雄飛1、池田 伸夫1、有馬 秀彦1、米村 祐次郎1、上田 光貴1、足立 恭介1、松浦 浩巳1、森 義治2 (1. 九大、2. 京大複合原研)

キーワード:FFAG加速器、補正磁極、集束力

加速器の電磁石設計において、集束力はビームの運動の安定性が保たれるように決定される。製作された電磁石の集束力が製作誤差などによって設計と異なる場合は補正コイルや追加磁極のような集束力補正機構が広く用いられている。FFAG加速器の電磁石の場合には線形成分に加え非線形の磁場成分を含む磁場成分を補正できるような機構が必要である。先行研究では磁極側面に厚さの異なる複数の板状の磁性体を配置することで任意の位置で非線形成分を含む磁場を補正する手法が提案された。本手法の有用性を明らかにするために、九州大学150 MeV FFAG加速器を対象として、補正磁極を用いた集束力の補正量の定量的な評価を行う事を目的とした研究を進めている。本発表では補正磁極の段差が集束力に与える影響など、集束力補正機構の性能評価の結果を報告する。