2019年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1I01-07] シビアアクシデント

2019年3月20日(水) 10:00 〜 11:55 I会場 (共通教育棟2号館 3F 30番)

座長:木野 千晶(エネ総研)

10:15 〜 10:30

[1I02] シビアアクシデント時の燃料破損・溶融過程解析手法の高度化(2)

(その2)溶融移行挙動詳細解析コード整備

*山下 晋1、永江 勇二1、倉田 正輝1、吉田 啓之1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:シビアアクシデント、計算流体力学、溶融・凝固、移行挙動、多成分流

原子力機構では、経済産業省受託事業として、既存SA解析モデルが有する不確かさ低減に資するため、燃料破損・溶融の要素過程解析モデルの高度化を行なっている。本研究では、本事業の一部として、原子力機構で開発した3次元多相多成分熱流動解析コードJUPITERに対して溶質拡散や熱力学データベースといった材料化学的知見を組み込むことにより,従来手法が持つ仮定や簡略化を排除あるいは改善できる、燃料集合体レベルでの燃料破損・溶融の機構論的解析手法(以下「詳細解析コード」という)を整備している。今年度までに基本的な熱流動機能に加え,各種材料化学的知見及び化学反応に係わる解析モデルの導入が完了した。本発表では、詳細解析コードの概要とどのような問題に適用できるかについて紹介する予定である。