2019年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1I08-12] 熱流動実験1

2019年3月20日(水) 14:45 〜 16:05 I会場 (共通教育棟2号館 3F 30番)

座長:大川 富雄(電通大)

15:30 〜 15:45

[1I11] 液相内高速気相噴流界面における液滴エントレインメント現象

*杉本 太郎1、齋藤 慎平1、金子 暁子1、阿部 豊1、内堀 昭寛2、栗原 成計2、高田 孝2、大島 宏之2 (1. 筑波大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:ナトリウム冷却高速炉、蒸気発生器、Na-水反応現象、液滴エントレインメント、可視化

Na冷却高速炉の蒸気発生器内部の伝熱管が破損した際,高圧の水蒸気が液体Na中に噴出しNa-水の化学反応を伴う噴流が形成される.この時,噴流の気液界面からエントレインされた液滴が隣接伝熱管に衝突することで,液滴衝突エロージョンを引き起こす危険性がある.JAEAは,本事故時のNa-水反応現象を対象とした数値解析コード(SERAPHIM)を既に開発しているものの,上述した液滴エントレインメント現象に対する解析モデルについては,その妥当性に資する実験データが不足しているのが現状である.そこで本研究では,峡間水槽に溜めた水中に空気を高速で噴出させ,噴流界面からエントレインされる液滴の可視化実験を実施した.レーザー光源の発光タイミングを制御することによって,気流に追従する高速な液滴の可視化に成功した.得られた画像を解析することによって液滴径と液滴速度の計測を行い,SERAPHIMコードの妥当性評価・モデルの改良に資する実験データの取得を行った.