2019年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1J01-05] 新型炉設計

2019年3月20日(水) 10:30 〜 11:55 J会場 (共通教育棟2号館 3F 32番)

座長:相澤 康介(JAEA)

11:00 〜 11:15

[1J03] 高温ガス炉における燃料・核分裂生成物挙動評価手法の現状と課題

*沢 和弘1 (1. 北海道大学大学院工学研究院)

キーワード:高温ガス炉、燃料、核分裂生成物、評価手法

安全性が高く、多様な熱利用が可能な高温ガス炉は、現在世界的に開発が促進されようとしている小型原子炉の一つであり、技術的に日本が世界をリードしている。高温ガス炉では、被覆燃料粒子が核分裂生成物(FP)放出の障壁として大きな役割を有していることが特長である。いわゆる通常の事故条件下でも燃料の健全性が維持できるので、通常運転時に放出されたFPが事故時のソースタームとなる。そのため、安全評価においては、通常運転時における燃料及びFP挙動を正確に評価することが重要となる。また、事故時にはこれらのFPが大気中に移行する過程を評価する必要がある。本報告では、高温ガス炉の安全評価上極めて重要な以下の項目の評価手法について、現状と課題を整理した。(1)燃料健全性(通常時、事故時)、(2)燃料からのFP放出、(3)1次冷却設備中でのFP沈着、(4)事故時のFP挙動、(5)格納容器、原子炉建屋におけるFP挙動