[1J01-05] 新型炉設計

[1J04] 水素化物減速ヒートパイプ冷却超小型炉MoveluXの開発

(1) 原子炉システム及び炉心コンセプト概要

*木村 礼¹、浅野 和仁¹、鈴木 哲¹ (1. 東芝ESS)

キーワード：SMR、超小型炉、ヒートパイプ、受動的安全性、金属水素化物

近年，環境負荷低減の観点から世界的にエネルギーの脱炭素化の流れが明確になってきており，また，僻地などでは小型火力やディーゼル発電機のコスト高から熱出力10MW以下程度の超小型原子炉の利用が検討されている．超小型炉には設置が容易で導入コストが低く，高い受動的安全性を備え，かつメンテナンス頻度を低減することが求められる．本研究ではヒートパイプ・水素化物固体減速材の採用によりシステムを簡素化して可搬性が高く，可動部を用いない受動的除熱・受動的炉停止が可能な超小型炉システムMoveluX (Mobile VEry small reactor for Local Utility in X-mark)を検討している．発表ではシステム全体および炉心のコンセプト概要を説明する．