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[1N03] 内生的生産習熟効果を考慮した原子力小型モジュール炉の最適運用に関する検討
キーワード:小型モジュール炉、混合整数計画問題、習熟効果、核燃料サイクル
近年、高いCO2排出削減目標を達成するために、原子力発電は世界で重要な役割を果たしてきた。一方で、将来にわたり原子力発電を運用するうえでの障壁も顕在化している。高い安全性への需要の高まりから、建設費の高騰が新たな炉の導入の妨げになっており、HLWの処分は特に日本においては困難な課題の一つである。本研究では,既存の原子炉技術と今後導入が期待される原子力技術や核燃料サイクルを含めた,最適な核燃料サイクルモデルの基礎的検討を行うことを目的とする.次世代炉の中から,特に小型モジュール炉(SMR)に着目し,習熟効果を考慮した長期間を見据えた最適化を行う.考慮に際しては,混合整数計画問題による定式化と,それに伴う計算の複雑化を緩和するためのベンダーズ分解法の導入を検討する.また,燃焼や貯蔵に伴うPu同位体の遷移も同時に考慮する.以上により,将来の最適な原子力発電運用を検討することを目的とする.