2019年春の年会

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[1N11-15] 社会的受容性・原子力教育

2019年3月20日(水) 15:50 〜 17:10 N会場 (共通教育棟2号館 4F 42番)

座長:山本 隆一(JAEA)

16:20 〜 16:35

[1N13] 原子力マネジメントとその教育について

*足立 文緒1 (1. 元東京大学産学協創推進本部)

キーワード:マネジメント、原子力システム、総合工学、知の統合

当発表では、原子力セクターで必要とされるマネジメントの定義を試み、そうしたマネジメントについての大学教育の現状を紹介し、展開すべき教育の方向性についての考察を述べる。
日本学術会議の総合工学提言を踏まえると、原子力は多様な科学技術的及び社会的課題を内包した巨大人工物システムである。原子力マネジメントとは、巨大システムであるが故に複雑に関連しあっている諸課題を勘案しながら、複合的学問領域の知見を摺り合わせて、実地で使えるようにしていくことである。
他方、世界の大学で原子力マネジメントを包括的に教育している機関はほぼ存在しない。原子力システムは総合工学として発展してきたが、大学は人文社会科学の学問領域も取り入れてマネジメントを研究し、研究に裏付けられた先駆的教育を行うことができるであろう。