2019年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[1O13-17] 核融合炉材料(特性評価)

2019年3月20日(水) 16:05 〜 17:25 O会場 (共通教育棟2号館 4F 46番)

座長:野上 修平(東北大)

17:05 〜 17:20

[1O17] F82H鋼の表面状態に及ぼす高温高圧水中の溶存酸素量の効果

*美馬 悠希1、中里 直史1、根本 泰成1、中島 基樹2、野澤 貴史2、谷川 博康2、岸本 弘立1 (1. 室蘭工業大学、2. 量子科学技術研究開発機構)

キーワード:F82H鋼、高温高圧水、SUS316L鋼、溶存酸素

低放射化フェライト鋼(F82H)は日本の核融合ブランケットやダイバータの構造材料として使用が予定されている。冷却方式としては水冷却方式が有力であり、多様な水化学条件でのF82H鋼と高温高圧水との共存性の理解はシステムの健全性を確保する上で重要である。水冷却システムの課題として、F82H鋼の他にオーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)の使用が予定されており、両者の健全性を同時に満たす水化学条件の詳細を解明し、水腐食の観点から条件を最適化することが必要となる。本研究では水の放射性分解により生じる溶存酸素量(DO)に注目し、DOを制御した浸漬試験からF82H鋼と高温高圧水の共存性評価を目的とした。発表では浸漬試験後のF82H鋼及び参照材として用いたSUS316L鋼の重量変化及び酸化皮膜層の性状について報告する。