2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2B01-05] デブリ処理技術2

2019年3月21日(木) 09:30 〜 10:55 B会場 (共通教育棟2号館 1F 10番)

座長:永井 崇之(JAEA)

09:45 〜 10:00

[2B02] 燃料デブリのフッ化処理におけるLiF-NaF-KF溶融塩へのフッ化ジルコニウムの溶解挙動

*松浦 治明1、佐藤 忠義1、秋山 大輔2、佐藤 修彰2 (1. 東京都市大、2. 東北大)

キーワード:燃料デブリ、溶融塩、フッ化物、ジルコニウム、溶解

燃料デブリの処理方法として、選択フッ化と溶融塩電解を組み合わせた乾式処理が提案されている。U-Zr共存下での選択フッ化実験でUのフッ化を確認することができたが、一部の試料では同時にZrのフッ化も確認された。フッ化されたデブリを溶融塩へ導入する際に、LiF-NaF-KF(FLiNaK)へのZrの溶解が懸念されており、ZrF4を用いたFLiNaKへの溶解試験を実施した。溶融塩溶解試験前後で塩は仕込み量から20wt%の重量減少が確認され、その質量減少はTG-DTAの結果よりZrF₄の系外への消失によるものであり、塩のXRDの結果から系内に残っているZrの大部分がK3ZrF7として存在していることが分かった。以上のことより、ジルコニウムがフッ化されると選択溶解でのZrの分離は困難であり、溶融塩電解プロセスでZrの電析が必要となることが分かった。