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[2B03] 燃料デブリ処理を目的とした溶融LiCl-KCl-Li2O中のZrの電気化学的挙動
キーワード:燃料デブリ、電気化学、溶融塩電解、塩化物溶融塩、ジルコニウム
福島第一原発事故によって発生した燃料デブリからウランやプルトニウムを分離回収する一つの方法として、選択フッ化及び溶融塩電解法が提案されている。
この方法では、燃料デブリを還元或いは酸化雰囲気下においてHFガスを用いてUF4とし、その後溶融塩中に溶解し、最終的に溶融塩電解法によってウランを金属または酸化物の形態として回収するというものである。溶融塩電解法においては、溶媒塩に溶融フッ化物塩を用いることを想定しているが、本研究では高速炉燃料の乾式再処理研究で用いられているLiCl-KClを使用した。溶質には、フッ化されたZrを想定してZrF4を使用し、またZrO2が溶解し酸化物イオンが混入することを想定してLi2Oを酸素源として用いた。その調査にはサイクリックボルタンメトリーなどを用いた。その結果、Li2Oの添加量によってZrの還元電流の減少やボルタモグラムの形状の違いなどが見られ、電析物の組成の変化を示唆するような結果を得ることが出来た。
この方法では、燃料デブリを還元或いは酸化雰囲気下においてHFガスを用いてUF4とし、その後溶融塩中に溶解し、最終的に溶融塩電解法によってウランを金属または酸化物の形態として回収するというものである。溶融塩電解法においては、溶媒塩に溶融フッ化物塩を用いることを想定しているが、本研究では高速炉燃料の乾式再処理研究で用いられているLiCl-KClを使用した。溶質には、フッ化されたZrを想定してZrF4を使用し、またZrO2が溶解し酸化物イオンが混入することを想定してLi2Oを酸素源として用いた。その調査にはサイクリックボルタンメトリーなどを用いた。その結果、Li2Oの添加量によってZrの還元電流の減少やボルタモグラムの形状の違いなどが見られ、電析物の組成の変化を示唆するような結果を得ることが出来た。